幼児からの早期英語教育。実際どうなの?早期英語教育で子供の日本語は不自由になる?

英語を習わせるなら、早い方がいいんじゃないか・・。
日本で育つ子供が自然と日本語を覚えるように、英語だって幼児の時からずっと耳にしていたら、自然と英語が話せるようになって、将来苦労して英語を勉強する必要がなくなるんじゃないか。

そんな風に思って、幼児から日本語と同じように英語を耳にする機会を多く作っていこうと考えてはいるものの、

「日本語もままならないうちから英語なんてとんでもない!」
「日本語がしっかり使え、日本語でしっかり思考ができるようになることがまず先」
「英語が話せる親ほど早くから子供に英語教育なんてさせないよ!」
「親の英語コンプレックスの解消に子供を使うな!」
「英語ができるだけじゃどうにもならないよ。もっと大切なものがあるでしょ」
「英語なんて学びたくなったらいつだってできるようになるんだから」
「早期英語教育をすると論理思考が育たない!」
「日本人にノーベル賞受賞者が多いのは母国語教育をしっかりしているから論理性が身につきやすいんだ!だから母国語である日本語をまずしっかりと!」

な〜んて、自分の考えとは正反対の否定的な意見を耳にすることなんかもあって、迷いが生じていませんか?

子供の早期英語教育には賛否両論あって当たり前。
英語だけじゃなくって、子育て全般、もっと広く言えば、子育てだけじゃなくて、生きていれば賛否両論じゃない物事なんて少ないくらいに、いろんなことに様々な意見があって当たり前ですよね。

そもそも、どんな教育をしようと、それが正解だったか不正解だったかなんて、わたしたちのこどもの人生が終わるその日まできっとわかりません。
日本語も英語もペラペラだけれども、毎日が幸せに溢れている!なんて人もいれば、そうで無い人もいることでしょう。

日本人であれば誰でも尊敬するであろう東大出身者全てが幸せな人生を全うして死んでいくのかと言えば、残念ながらそうでない人もいるのが現実です。

英語が話せる=人生バラ色、なんてことがないことは重々承知の上。
それでも、我が子の人生の選択肢の幅をすこしでも広げておいてやりたい。
幼少期の楽しい思い出の中に英語が当たり前にあることで、「勉強」としての英語を知る前に日本語と同じように英語は学ぶものではなく自然と我が子の人生に溶け込ませておきたい。

そんなこんなをいろいろと考えて、我が家では「どうせやるならしっかりと!」を合言葉に、離乳食を片手に生後10ヶ月から完全英語保育のインターに通わせることにしました。

日本語もままならないうちから朝から夕方まで英語環境にいる状況で、おおよそ5年が経過した現在。

現在進行中なため「大人になってどうなったか」はまだまだ先のおはなしで、我が子の人生に早期英語教育が役立つのかはたまたそうで無いのかはわかりません。
もしかしたら、未知の弊害をこの先感じることも100%無いとは言い切れません。

5年間、平日、朝9時半から夕方18時まで毎日英語のシャワーを浴び続けた子供が現在どうなっているのか、5年前のわたしと同じように子供の早期英語教育をすること自体に迷っていたり、早期英語教育をしたことで弊害があったか?など情報を探している方の参考になればと、現在の状況をご紹介したいと思います。

日本語を喋れない0歳からの早期英語教育。幼児から英語漬けにすると日本語が不自由になる?

よく言われることですが、日本語がままならないうちから英語教育に力を入れてしまうと、日本語が不自由な子供になる。って言われるアレ。
とっても気になりますよね。
すごく心配ですよね。

0歳から英語圏で生活をするというのであればこういったことが起こることは起こり得るのでしょうが、日本で生活している以上、どれだけ早期に英語教育に力を入れようとも、問題になるような日本語の遅れはないというのが筆者の結論です。

もちろん子供によって個人差はあるかと思いますが、そもそも、家庭でも日本語、保育園や幼稚園も日本語オンリーであっても、子供によって日本語の語彙力なんて様々で、個人差はあるものですよね。

それと同じで、公園で一緒に遊ぶ、英語学習をまだしていない同年代のお友達との会話に不自由が起こるようなことはありません。

同じように数年間同じ保育園で一緒に過ごしてきた英語漬けのお友達達も、あれ?この子日本語がおかしい・・・なんて思うことももちろんありません。

0歳から完全英語保育のインターで毎日9時間過ごしても日本語は普通です

我が家のように、1歳になる前から平日毎日朝から夕方まで英語オンリーの保育園で生活しようとも、日本語が不自由だな?と感じることがありませんでしたので、早期に英語教育をしても問題になるような日本語の遅れは無いと思います。

強いていうならば、我が子の場合は日本語がままならないような0歳〜4歳くらいまでは、英語と日本語が混ざって「ルー大柴」さんのような話し方で周りを大爆笑させてしまうようなことは確かにありました。

お野菜などは英語での記憶の方が強かったので「おかーかん、アポー食べたい(お母さん、りんご食べたい)」みたいな表現は頻繁に見られ、また、体調を示すような言葉の記憶も英語の方が強かったので「おかーかん、シックなの?(お母さんしんどいの?)」といった表現も。

英語と日本語の区別がないので、日本語での会話の中に英語がぶっこまれるような形で喋ることが4歳くらいまでは多く、日本語の語彙力も多くなってくる4歳を過ぎた頃から、日本語と英語の区別がしっかりとつくようになり、お家では日本語しか話さなくなりました(両親ともに英語がわからないため)。

0〜6歳で言うと、0歳に近いほどすこし日本語の遅れ(というより日本語と英語の区別がない)が感じられ、6歳に近づけば近づくほどその差がなくなっていくようなイメージです。

私も大いに悩んでいた「早期英語教育によって日本語に遅れが出るんじゃないか」という心配はしなくて良いと思います。

日本で生活する限りは日本語の遅れより英語力の方を心配すべき

早期英語教育をするにあたって、いろいろ調べて、Q&Aサイト(Yahoo知恵袋など)で同じような質問を穴があくほど見ましたが、「日本語の遅れ」について弊害を感じたという回答をした回答者さんは幼少期から英語圏にて生活をしていた「帰国子女」である場合がほとんどでした。

ということは、逆に言うと日本で生活する以上は、日本語の遅れを気にするよりも、どれだけ英語教育に力を入れようとも、どれだけ英語教育にお金をかけようとも、日本語以上に英語を操れるようにはなれないという可能性があるということです。

要は、日本語の時間を英語の時間をバランス良く、コンスタントにやっていかないことには、ネイティブレベルの英語力には到達できないということですね。
求める英語力にもよりますが、強いて言うなら心配すべきは英語教育による英語力の成果であって、日本語が不自由になるなんてことはあまり心配しなくてもOKです。

「強いて」といったのは、早期英語教育をすることは、幼児の間は親の勝手なので、子供に成果を求めないようにしないとね、という自戒です。
日本で生活する以上、どれだけ英語を学ばせようとも、日本語と同等のレベルで操れるようになるには相応の時間と工夫が必要になるということは、日本語の遅れなんて心配する必要がないっていうことですね。

逆に言うと、ネイティブレベルではなく、簡単な英会話ができる程度に英語を学ばせておきたい、という場合なんかは全く持って日本語の遅れを心配する必要はなさそうっていうことですね。

小さい内から2ヶ国語を学ぶのは世界では普通「論理的思考」ができてない国ってどんな国?

早期英語教育で、論理的思考が育ちにくくなる。

なんて言われて、なんとなく怖く思っていませんか?

論理的思考・・・早期英語教育を受けたか受けなかったにかかわらず、そんなものはその他の要素で大きく異なりそうなものですが、どうなんでしょうか。

世界では、母国語と第二言語の2ヶ国語、もしくは3ヶ国語を使ってコミュニケーションをする国が50%近くもあると言われています。
世界人口の半数以上の人々が2カ国語以上を話すといういうことですが、その国々の方全てが論理的思考ができないのでしょうか・・・。

そんなことは無いですよね。

論理的思考が得意な人もいればそうで無い人もいる。

論理的思考を育んであげたいのであれば、早期英語教育を諦めるのではなくて、論理的思考を育む教育をしてあげれば良いのではないでしょうか。

あなたは早期英語教育を受けましたか?
受けていなければ、論理的思考力は人より長けていますか?

親の英語コンプレックスの解消を子供に向けちゃダメ?

子供に早期英語教育を受けさせる親の多くが英語コンプレックスを持っている。
なんてちょっとイヤなニュアンスで言われたりしますよね。

それがどうした。
親が持つコンプレックスを子供には持たせたく無い。

これって普通の愛ある親の思考だと思います。

太りやすくてすごく悩んだから、子供には同じ思いをさせたく無い。子供にはどんな食事をさせたらいいんだろう?
毛深くてすごく悩んだから、子供には同じ思いをさせたく無い。思春期までには子供用の脱毛に連れて行ってあげたいな。

そんなことと同じです。
何か悪い要素が一つでもあるでしょうか。
それぞれ解決の手段は異なるとして、その手段が悪手であることもあるかもしれません。

だからこそ、より良い方法を模索して、早期英語教育によって弊害がないか・・・と心配で色々と調べているうちに、この記事にたどり着いたあなたは、子供想いの素晴らしい親だとわたしは思います。

かくいう筆者も英語が全くできません。

筆者の本業はプログラマーです。プログラムは英語ができればとても効率よく仕事ができます。なんてったって、プログラム言語自体が英語で書かれていますから。
そして、技術書も英語で書かれているものの方が情報が早く、正しい。技術の一次情報が英語であることばかりです。
英語ができなくても、職業として成り立っているので良いのですが、英語ができていたらもっと早く、もっと高度な仕事ができていたことでしょう。

じゃぁ、英語を今から勉強すれば?
なんて思います。自分自身でも思いますが、仕事をしながら学ぶ、収入の確保をしながら学ぶというのはなかなかの努力と時間の犠牲がいるものです。

その時間と労力を、プログラム技術の向上に費やす方が現状は効率が良いのです。
ああ、英語ができればな・・と日々コンプレックスと限られた時間と戦っています。

こんな思いを子供にはさせたくはないな。プログラマーになるかどうかは別として、このご時世、何かを深く学ぶ場合、論文や一次情報は英語である場合が多い。
本当に学びたいものを難なく学ぶために英語がネックにならないように。

親が持つコンプレックスを子供には持たせたくない。そんなに悪いことでしょうか。

早期英語教育は早ければ早い方が断然良い!

我が子のために色々調べて、早期英語教育をして良いものか。
いやいや、早ければ早い方が良いに決まってる!

いろんな気持ちが入り混じって、考えるのも嫌になっちゃいますよね。

嫌ったって、子供の成長は止まらないし、早く決断したい。

そんなあなたに一言。

やっちゃいましょう。

日本語と英語を同時に知っていくと、脳の言語を司る領域が別に存在するようになるという研究結果があるそうです。
「日本語の引き出し」「英語の引き出し」。

日本語が完璧になったあとに英語を学ぶと、一つの引き出しに英語と日本語がごっちゃに混ざってしまうそうです。

一つの研究結果を信じきるというのは危険なことだとは承知していますが、我が子を見ていると、まさに、日本語の引き出し、英語の引き出しがそれぞれあるように感じているので個人的にはこの研究結果を盲信しています。

それがいいことなのか、悪いことなのか、平々凡々と生きているわたしにはわかりません。
少なくとも、幼少期でしか身につけることができない、、、となれば、可能な年齢である今のうちにやっておこう。ただそれだけです。

「大きくなってから、いつでもやる気になればいつでも英語は学べる」
「事実大人になってから英語を勉強したけど、TOEIC満点取れたもん」

これも確かです。
いつだって学べるし、いつだって上達します。

だけれども、大人になってから学んだ方々はそれ相応の努力をして、それ相応の時間をかけて学びますよね。もしかしたら苦痛を伴っていたかもしれません。
その時間を例えば他のことを学ぶことに使えていたとしたら、努力・時間の節約になり更なるスキルが身についたことでしょう。

楽しみながら、英語を勉強としてではなく、言葉の一つとして学べるのは幼少期のうちだけです。

早期英語教育で、英語耳が育つ、発音が良くなる、なんてことはよく言われることですが、我が子においてはまだ比較できるものがありませんので良くわかりませんが、英語が特別なもので無いことは確かです。

脳みその中身を覗けるわけでは無いので、本当に言語の引き出しが「日本語」と「英語」に分かれているかは確かめようがありませんが、英語は勉強するものであるという認識で大人になった親からすると、尊敬に値するほどの英語力です。

我が子が当たり前の日常の中で、何の努力も必要とせず、尊敬される、、、それってちょっと羨ましい。

早期英語教育を受けた幼児が小学校に上がると
「英語が喋れるって特別なことなの??」
「英語ができるってそんなにすごいことなの??」
とびっくりするそうです。

インターを卒園した現在小学5年生の女の子がそう言っていました。

子供にとって「少し人より長けていること」の発見は、自信に繋がり、更なる成長を促すことでしょう。

完璧に英語を喋れるようにすることが早期英語教育の目的になってしまうと、親も子供も苦しいでしょうが、我が子の「得意」を少しでも増やして、自信と嬉しい楽しいを増やしてあげる一つの手段として、早期英語教育を取り入れて悪いことは一つも無いはずです。

ぜひ、「英語が勉強」になってしまうために、初めてみてはいかがでしょうか。


今後も我が家では英語教育を続けていきます。

小学校は普通の公立小学校に通いながら、子供向けのオンライン英会話スクールと、週数回の英語学童(アフタースクール)を活用する予定です。

子供向けのオンライン英会話スクールは当サイトでまとめています。
ご参考ください。
子供向けオンライン英会話スクール比較

これまでより英語に触れる時間がグッと減ることで英語を忘れちゃったりするのかもしれませんが、それはそれでよし。
親にできることとして英語に触れる環境は確保しつつ、我が子の体に染み込んでいるであろう育った英語耳と発音力を信じて、あとは本人の英語との向き合い方に沿ってやっていこうと思っています。

子供の英語教育について、またご報告できるようなことがあれば、投稿させていただきますね。

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